「窓から入ってくる紫外線はどれくらいなのだろう」「部屋の中も紫外線対策をしたほうがいいのかな」このようにお悩みの方は少なくないでしょう。
紫外線は、窓を通過して部屋の中まで侵入します。当然、日焼けの原因になるため、紫外線対策は必須です。
この記事では、窓から入ってくる紫外線量や日焼け対策について解説します。対策方法を知って、部屋の中で紫外線を気にしない快適な暮らしを手に入れましょう。
窓から入ってくる紫外線はどれくらい?
窓から入ってくる紫外線の量が気になるかもしれませんが、紫外線の量は季節や天気によって異なります。以下の3つの視点から、どれくらいの紫外線が部屋に入っているのかを確認しましょう。
- 季節ごとに見る屋外の紫外線の量
- 部屋に入ってくる紫外線の量
- 天気の悪い日の紫外線量
順番に解説します。
季節ごとに見る屋外の紫外線の量
過去に国立環境研究所が発表したつくば局観測データを元に、月ごとの紫外線量を表にまとめました。UVインデックスは、紫外線が人々の身体に与える影響をわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化した数値です。
▼日最大UVインデックス(観測値)の月平均値の数値データ(2022年)
UVインデックスの月平均値 | |
1月 | 1.8 |
2月 | 2.7 |
3月 | 3.7 |
4月 | 5.1 |
5月 | 5.6 |
6月 | 6.6 |
7月 | 7.3 |
8月 | 7.6 |
9月 | 5.6 |
10月 | 3.5 |
11月 | 2.5 |
12月 | 1.7 |
※気象庁「日最大UVインデックス(観測値)の月平均値の数値データ表」
表で見てみると、4〜9月の紫外線量が多く、なかでも7〜8月に特に多いとわかります。
部屋に入ってくる紫外線の量
屋外の紫外線がすべて窓に侵入するわけではありません。屋外の紫外線が100%としたとき、窓際10cmで50%、窓際から1m離れると5〜10%の紫外線量になると言われています。
また、3〜6mm程度の窓ガラスではUV-Bの99%を遮ります。室内への侵入する紫外線の種類は、ほとんどUV-Aだと覚えておきましょう。
天気の悪い日の紫外線量
くもりや雨など、天気の悪い日は晴れの日ほどの紫外線量はありません。天気の悪い日の紫外線量は、晴れのときが100%としたら雨の日で30%程度です。薄曇りのときは晴れのときの80〜90%程度、曇りのときは60%程度の紫外線量になります。
室内に侵入する紫外線の量は少ないものの、ゼロではありません。雲の隙間から紫外線が降り注ぐため、紫外線対策は必須です。
紫外線の3つの種類
太陽から降り注ぐ日光に含まれる紫外線には、以下3つの種類があります。
- 窓を通過する「UV-A」
- 屋外での日焼け原因となる「UV-B」
- 地上には届かない「UV-C」
それぞれの特徴や人間に及ぼす影響を詳しく確認し、紫外線対策をしましょう。
窓を通過する「UV-A」
UV-Aは、315nm~400nmの波長の光です。
波長が長いため、地表に届きやすい特徴を持っています。私たちが浴びている紫外線の約90%はUV-Aです。UV-Aは皮膚の新皮層にまで到達するため、しわ・たるみの原因となってしまいます。また、日焼けの原因の1つです。
雲や窓ガラスを通過するため、室内でも紫外線対策が欠かせません。
屋外での日焼け原因となる「UV-B」
UV-Bは、280nm~315nmの波長の光です。
地表にはほとんど届きませんが、肌に強く作用します。屋外で肌が焼けて炎症したり、赤みが出たりする原因は、主にUV-Bです。また、UV-Bを浴びるとメラニン色素が増えて色素沈着を引き起こし、シミ・ソバカスになってしまいます。
ただし、窓ガラスはほとんど通過しないため、屋内では意識しなくてもよいでしょう。
地上には届かない「UV-C」
UV-Cは、100〜280nmの波長の光です。オゾン層と酸素分子に吸収されるため、地表には届かない紫外線です。そのため人間には影響がなく、紫外線対策で気にする必要はありません。
窓から入ってくる紫外線による影響
窓から入ってくる紫外線は、私たちの身体や生活によくない影響を及ぼします。具体的には、以下の3つのような影響を受けます。
- 肌の日焼け
- 目へのダメージ
- インテリアの日焼け
順番に確認し、室内における紫外線対策の重要性を理解しましょう。
肌の日焼け
窓ガラスを通過して部屋に入ってくるUV-Aは、日焼けの原因です。たしかに、UV-Bほど急激に赤みが出たり、すぐに肌が黒くなったりはしません。
しかし、皮膚の新皮層にまで到達するためじわじわと影響が出てきます。肌の弾力を保つためのコラーゲンやヒアルロン酸を生成する線維芽細胞を傷つけてしまうためです。
そのため、対策をしないままUV-Aを浴び続けていると、しみやしわ、たるみを引き起こします。
目へのダメージ
UV-Aは皮膚だけでなく、目にも吸収されます。紫外線を見ると、主に水晶体に吸収されてダメージを蓄積してしまうと、変性して変色していきます。水晶体が酸化したりタンパク質化したりして白内障リスクが高まるとされています。
最悪の場合、失明する可能性もあると言われており、室内でも紫外線対策が欠かせません。
インテリアの日焼け
部屋に侵入する紫外線は、家具やフローリング、壁紙などのインテリアの日焼けの原因となります。紫外線があたると、皮膚が乾燥するように、家具や内装も乾燥するためです。
ひどい場合だと、フローリングやタンスなどの木製はひび割れを起こしてしまいます。劣化が進み、リフォームの時期を早めてしまうでしょう。
窓から入ってくる紫外線への対策方法
窓から入ってくる紫外線は、さまざまな影響を及ぼします。そのため、室内でも紫外線対策が必須です。簡単にできる室内の紫外線対策は、以下の通りです。
- 日焼け止めを塗る
- 紫外線カットのカーテンを設置する
- UVカットフィルムを貼る
あなたの住居環境や手間を考えて、紫外線対策を実行しましょう。
日焼け止めを塗る
室内でも日焼け止めを塗るようにしましょう。日焼け止めには、以下の2つの数値が表記されています。
- PA:UV-Aから肌を守る効果の程度
- SPF:UV-Bから肌を守る効果の程度
室内では窓をほとんど通過しないSPFの数値は、それほど高くなくても問題ありません。
数値が高いほど紫外線から肌を守れますが、その分肌への負担がかかってしまいます。そのため、日常的な日焼け対策にはPA ++、PSF30程度がおすすめです。
紫外線カットのカーテンを設置する
一般的なカーテンだと紫外線の侵入を許してしまうため、紫外線カットのカーテンを窓に設置しましょう。カーテンによって、紫外線カット率はさまざまです。
完全に光を遮りたい場合には、完全遮光カーテンを選びましょう。ただし部屋全体が暗くなる点が難点です。カーテンは遮光ではないものを選び、レースカーテンを遮光・UVカット機能があるものを選ぶ方法もあります。
UVカットフィルムを貼る
窓ガラスに直接UVカットフィルムを貼れば、カーテンを閉めなくても紫外線をカットできます。
UVカットフィルムの主な効果は日焼け防止ですが、種類によっては遮熱・断熱してくれるタイプもあります。部屋の明るさを保ちながらエアコン効率を高めてくれるため、快適な住環境づくりに役立つでしょう。
ただし、ワイヤー入り窓ガラスにUVカットフィルムを貼ると窓ガラスが熱に耐えられなくなり、割れる原因となるため注意しましょう。
UVカットフィルムなら一二三工務店へお任せください
窓からの紫外線を防げるUVカットフィルムをご検討されているのであれば、一二三工務店へお任せください。
弊社が取り扱うUVカットフィルム「KOBOtectサンブロックフィルム」には、以下のような高機能を兼ね備えています。
- 紫外線遮断率100%
- 可視光線透過率90%
- 熱遮断率99%
室内での日焼け止めが不要となり、快適に過ごせます。気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
紫外線対策を万全にして室内での日焼けを防ごう
屋外の紫外線が100%としたとき、窓際10cmで50%、窓際から1mのところで5〜10%の紫外線量が窓ガラスを通して侵入します。紫外線は肌や目の日焼けだけでなく、インテリアも日焼けさせてしまいます。そのため、室内でも紫外線対策は必須です。
高機能なKOBOtectサンブロックフィルムであれば、紫外線を100%カットします。断熱性も高いため、エアコンの稼働効率もアップします。もし、窓の紫外線対策に関してお困りでしたら、弊社にお気軽にご連絡ください。
Q:窓から入ってくる紫外線はどれくらい?
A:屋外の紫外線が100%としたとき、窓際10cmで50%、窓際から150cmのところで5〜10%の紫外線量が部屋に入ってきます。
Q:窓から入ってくる紫外線を対策する方法が知りたい
A:窓から入ってくる紫外線へは、日焼け止めを塗る、紫外線カットのカーテンを設置する、UVカットフィルムを貼るの3つの方法で対策しましょう。