クッションフロアは床材の一種で多くの家で使われています。フローリングの張り替え工事でクッションフロアを選択した場合、張替え費用の相場目安を知っておくと、業者選びの際に料金面で損しなくて済むでしょう。
今回は、フローリングの張り替え工事にかかる費用の相場や費用の内訳、公費を抑えるポイントなどを解説します。DIYで張替えが可能かどうかもご紹介するので、参考にしてください。
クッションフロアの張替えにかかる費用相場と内訳
クッションフロアの張替え工事にかかる費用の内訳は、以下のとおりです。
●材料費:クッションフロア代、張替えにかかる用具の代金
●施工料:職人の工賃
●廃棄料:古いクッションフロアの処分料金
●その他:職人が使用している車の駐車料金など
なお、上記の料金がすべてのクッションフロア張替え工事にかかるわけではありません。例えば、駐車スペースが余分にあるお宅の場合、駐車料金はかからないでしょう。正確な料金の内訳は、見積もりを作ってもらって確認してください。
ちなみに、クッションフロアは1㎡あたり約2,200~4,500円程度が相場です。
また、工賃や廃棄料はお住まいの地域や業者によっても異なります。したがって、6畳間程度の広さのクッションフロアを張替える場合にかかる費用相場は、3~5万程度と幅があります。張り替える面積が広いほど費用がかかるでしょう。
クッションフロアの張替え費用を左右するポイント
クッションフロアの張替え費用を左右するポイントは、以下の2点です。
●クッションフロアの代金
●工法
クッションフロアは、製品によって値段が異なります。また、工法は重張り工法と張替え工法があり、古いクッションフロアを剥がして新しい製品を敷く張替え工法のほうが値段は高めです。
重ね張り工法とは、既存の床材の上に新しいクッションフローリングを敷く工法です。重ね張り工法は既存の床材を剥がさない分、工期が短くてすみます。
また、廃棄料も必要ありません。そのため、費用を抑えやすいのです。ただし、重張り工法でも張替える面積が広ければ、狭い場所を張替え工法で工事するより費用が高くなるケースもあります。
クッションフロアの張替え費用が高くなる事例
クッションフロアの張替え費用が高くなる事例には、以下のようなものが挙げられます。
●下地や巾木の補修や補強工事が必要になった
●クッションフロアを厚手のものにした
●工法を変えた
クッションフロアは一般家庭用と厚手の店舗用のものがあり、厚手の店舗用のもののほうが費用は高めですが、防音効果は高いので子どものいるご家庭などに向いています。
また、古い床材を剥がしてみたら、下地などの補修や補強工事が必要になった場合も、修繕費用が追加される分、費用がかかります。このほか、重ね張り工法をするつもりが、事情があって張替え工法に切り替えた場合なども、費用が高くなるでしょう。
クッションフロアの張替え費用を安く抑えるコツ
ここでは、以下の4つの観点から張替え費用を安く抑えるコツを紹介します。
●相見積もりを取る
●必要な場所は一度に張替える
●住みながら張替え工事をする
●他の床材も比較検討する
できる限り費用を抑えたい場合は、参考にしてください。
相見積もりを取る
相見積もりを取ると複数業者の費用や対応、工事内容などを比較でき、業者選びに役立ちます。「この業者はこのくらいの費用でやってくれると言っている」と値下げ交渉の材料になることも。業者のほうから、「この業者がこの値段でやるなら、うちはこの値段で」と申し出てくれる場合もあるでしょう。1社だけから見積もりを取るより、値引きしてもらえる可能性が高まります。
また、相見積もりを取れば地域の相場が分かるだけでなく、業者の特徴も把握できます。見積もりの段階から対応が丁寧な業者は、工事や工事後の対応も丁寧な可能性も高いでしょう。
必要な場所は一度に張替える
クッションフロアの張替えは一度に行ったほうが、長い目で見れば費用が抑えられます。1か所ずつ時期をずらして張替えれば、その都度工賃が発生するので、合算すれば一度に張替えするより高くなる場合もあるでしょう。
ただし、家の床材を一気に張替えると一時的な家移りが必要になり、その費用を足すと個別に張替えるより高くつく場合もあります。悩んだときは業者にアドバイスをもらったうえで判断するといいでしょう。
住みながら張替え工事をする
家に住みながらクッションフロアの張替え工事をしてもらえれば、工事費用が抑えられます。
短期間でも家移りすれば、家賃や引っ越し代がかかります。家族の人数が多いほど引っ越し費用や高めになりがちです。引っ越し費用と家賃がかからないのは大きな節約です。なお、トイレやお風呂といった水回りも、工事中別所を利用できるめどが立っていれば家移りする費用はありません。
ただし、住みながら張替え工事を行うと、工事中はその部屋に入れない、荷物もどこかへ移す必要があるなど不便もありますので、手間を取るか費用を取るかで考えたうえで、決断しましょう。
他の床材も比較検討する
クッションフロアそのものの費用が高くつく場合は、他の床材を検討しましょう。特に、防音性など付加価値がある製品が欲しい場合、クッションフロア以外の素材のほうが安価な場合もあります。
床材は、クッションフロア以外にもタイルフロアやフローリングなど種類が豊富です。いろいろな床材を比較してみるといいでしょう。工務店やリフォーム会社によっては、特定の製品を「セール品」や「お買い得品」などの名目で値下げしているところもあります。そのような製品とうまく巡りあえたら、工賃を抑えられるかもしれません。
相場より安すぎる業者に注意
相見積もりを行なった際、相場よりも高すぎる業者だけでなく安すぎる業者にも注意しましょう。相場よりも2割以上安い業者の見積もりは、加算前提であるか必要な工事を行わずに費用を抑えている可能性があります。
相場よりも安い費用の場合、その理由を聞いて納得できなければ依頼しないほうが安心です。クッションフロアの張替え費用を抑えられれば、それに越したことはありません。しかし、支払いを巡ってトラブルになれば解決するまで心労が絶えないなど、大変ですので、注意しましょう。
クッションフロアはDIYで張替え可能?
クッションフロアは、以下のような条件ならDIYで張替え可能です。
●重ね張り工法で行う
●DIYの経験がある程度あり、時間が取れる
●張替える場所が1畳~2畳程度
近年は、DIYでクッションフロアを張替えて、その様子を紹介するブログや動画が増えました。それを見ると、クッションフロアの張替えはさほど難しくなさそうに思えます。
しかし、実際にやってみると想像以上に難しい場合があります。特に、DIY初心者が短期間で行おうとすると、失敗するかもしれません。
DIYでクッションフロアの張替えを行えば、施工費用などを節約できます。しかし、自分でやっても張替えがうまくいかず、改めて工務店に依頼すると、余計に費用がかかります。フローリングの張替えで失敗したくない方は、業者に依頼した方が安心です。
クッションフロアの張替え費用相場を知って業者選びの参考にしよう
クッションフロアの張替え費用は、工法や使う製品の選び方で費用を抑えられます。特に、相見積もりを利用すれば、地域の相場も分かって業者の選択をしやすくなります。また、業者選びは費用だけでなく、施工実績や評判なども参考にしましょう。
弊社もリフォームに関するご質問・ご相談を承っております。小さなことでもどうぞお気軽にお問い合わせください。
Q クッションフロアの張替えの工期はどのくらいかかりますか?
A広さと工法にもよりますが、洗面所やトイレなど狭い場所ならば1日~2日あれば可能です。ただし、下地の補修が必要な場合は、もう少し日数がかかる場合もあるでしょう。
Q 張替え工事中、急に補修工事が必要になる場合はありますか?
Aはい。実際に下地をみないと補修工事が必要かどうかわからないケースがあります。この場合、一旦工事を休止して施主の判断を仰ぎますので、工事方法を検討してください。