塗り壁であるモルタルに外壁塗装を行うと、おしゃれで洗練された外壁が完成します。オリジナリティ溢れる模様が美しいモルタル外壁ですが、仕上げ方や塗装により重厚感や高級感が変わることも魅力です。モルタルのメリット・デメリット、再塗装の時期について紹介します。
街並みでひときわ目を引く美しい「理想の住まい」を実現するためには、モルタル特有の仕上げパターンや色の選び方、そして適正な費用相場とメンテナンス周期を正しく把握することが欠かせません。しかし、「見た目のおしゃれさ」だけに惹かれて下地や工法の特性を理解しないまま施工したり、モルタルの下地構造を知らない不誠実な業者に任せてしまうことは、実は住まいと家計において非常に大きな損失を招くリスクがあります。
モルタル外壁は継ぎ目がない美しい仕上がりが魅力である反面、乾燥収縮や地震の揺れによって「ヘアークラック(微細なひび割れ)」や「構造クラック」が発生しやすいという構造的な弱点があります。適切な追従性(弾性)を持つ下塗り材や低汚染塗料を選ばずに安価な塗料で仕上げてしまうと、わずか数年で外壁全体にひび割れが走り、雨水が壁内部へ浸入して防水シートや柱を腐食させる原因になりかねません。また、凹凸のある仕上げ面に雨だれや黒カビが染み付き、せっかくの洗練された意匠が台無しになってしまいます。後から下地ごとやり直す場合、本来なら不要だった「百万円単位の甚大な再補修・張り替え費用」という、取り返しのつかない多大な損失を引き起こす恐れがあります。
モルタル外壁をおしゃれかつ長持ちさせる正しい知識と費用相場を知り、建物の下地構造と雨仕舞いを理解するプロの診断を受けることは、将来のクラック漏水や美観劣化による損失を未然に防ぎ、大切なお住まいの資産価値を長く維持するための賢い選択です。一二三工務店では、20,000件以上の実績をもとに、あなたのお住まいに今「本当に最適なモルタル外壁デザイン・改修プラン」を誠実に提案いたします。まずは無料の見積もり・相談からお気軽にご活用ください。
モルタル外壁の魅力|外壁塗装でおしゃれになる理由

モルタルはセメントと砂を水で練り合わせたものです。砂はセメントと混ぜる専用の砂で細骨材と呼ばれており、セメントに対し2~3倍の量を使用します。レンガ同士の接着材としても活躍するモルタルですが、外壁に採用するとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。まずはモルタルの性質を知り、見た目や耐久年数などの特徴も知りましょう!
モルタルの性質
セメントと砂から作られているモルタルは無機質のため、耐火性と不燃性に優れています。コンクリートと比較をすると強度は劣りますが、柔軟性が高くコテで自由に模様を作れることがモルタルの特徴です。
モルタル外壁のメリット
コンクリート外壁に直接モルタルを塗るため、継ぎ目がなく高級感のある外壁が完成します。外壁の主流であるサイディング外壁は、ボード状でどうしても外壁材の間に継ぎ目が発生するため、見た目の美しさにもこだわりたい人におすすめです。
R形状という半円の外壁やアーチ架けなど自由度の高いデザインにも対応できて、色や模様のバリエーションが豊富であることもモルタル外壁のメリット。手仕上げならではの温もりや味わいのある外壁は、まさに一点ものといえるでしょう。
この他にも、モルタルは無機質のため金属を使用したサイディングよりも室内が暑くなりにくく、夏場は快適に過ごせます。
モルタル外壁のデメリット
モルタル外壁はひび割れしやすく、放置していると漏水のリスクが高まります。モルタルにひび割れが発生する原因は主に3つで、乾燥収縮、経年劣化、地震による歪みです。
この他にも、汚れが目立つこともデメリットとして挙げられます。窓の開口部に溜まった汚れが、雨をきっかけに壁面を筋状に伝い乾燥することで、縦に長く細い汚れとして残ります。
モルタルは防水性が低いため、汚れの付きにくい低汚染塗料の使用や数年に一度の塗装によるメンテナンスが必要です。
なるべく費用を抑えて家作りをしたい場合、費用もデメリットとして挙げられます。モルタル外壁は手仕事のため、サイディング外壁と比べて材料費や人件費などが高くなるのです。モルタル外壁かサイディング外壁かで迷った場合は、メリット・デメリットを比較して検討してみましょう。
モルタル外壁に塗装するとどうなる?
モルタル外壁は模様が付けられるため、独特な温かみを感じられます。模様があるため塗装後の雰囲気は抜群で、近年人気なのがツートン塗装や異素材との組み合わせです。外壁の一部にサイディングや木材などを取り入れて、その色味とのバランスを考えた塗料を選ぶとお店のようなおしゃれな佇まいにできます。
モルタル塗装でおしゃれな外壁に!

モルタル外壁の一番の魅力は、やはりデザインの豊富さにあるでしょう。塗装にはスタッコ仕上げ・リシン仕上げ・左官仕上げの3種類があります。モルタル外壁を希望する人は、それぞれの特徴を踏まえて選んでみましょう!
スタッコ仕上げ
スタッコとは骨材とセメント塗料を混ぜた塗料のことであり、スタッコ仕上げとはモルタル外壁の表面に塗材で模様を付ける方法のことです。スタッコ仕上げはスプレーガンで塗料を外壁に吹き付ける方法と、コテで模様を付ける2つの方法があります。コテ以外にも、木片やハケを使用することで、左官による手仕事でしか生み出せない独創性のあるおしゃれな壁面に仕上がるのが魅力です。
スタッコ仕上げは塗膜に厚みがあるため、見た目からもずっしりとした重厚感を得られます。また、耐用年数が約10年と長く、コストパフォーマンスが高いことも魅力の一つです。
一方で、表面の独創的な凹凸はデメリットとしても挙げられます。汚れが付きやすく、カビやコケなどが発生しやすいので掃除が欠かせません。再塗装の場合、平面な外壁と比較すると塗料を多く使用することから費用も高くなりやすいです。
リシン吹き付け仕上げ
リシンとは、塗料の中に小さな骨材(石や砂)を混ぜた塗料のことです。これをスプレーガンで外壁に吹き付け模様を付ける方法が、リシン吹き付け仕上げです。スタッコ仕上げより細かい凸凹を付けられるので、高級感のある外壁に仕上がります。リシン仕上げは通気性が高く、湿気を放出しやすいので、日本の住宅におすすめです。また、リシン材はスタッコ仕上げよりも安く、工事費用を抑えられます。耐用年数は約8年です。一方、リシン仕上げのデメリットとして、塗膜の薄さが挙げられます。ひび割れが起きやすく、ひび割れを放置すると家の内部に水が浸透する原因となり、住まい全体が劣化してしまうため注意が必要です。
左官仕上げ
コテで外壁を仕上げる方法で、手仕事だからこそ生み出せる繊細なデザイン(模様)が何よりの魅力です。模様の種類は多く、使用する塗料の色により同じ模様でも異なる風合いを演出できます。住まいに合ったデザインを選べますが、仕上がりは施工を行った人の腕前に左右されやすいことがデメリットです。耐用年数は約10~15年ですが、重ね塗りの回数が多く施工期間も長いため、その分材料費と人件費がかかります。
人気の質感を生み出す!代表的な左官テクスチャーと特徴
職人の手仕事によって生まれる模様は、光の当たり方で豊かな陰影を作り出し、外観に深い奥行きを与えます。
- コテ波(扇仕上げ・ウェーブ):職人がコテをリズミカルに動かして波模様をつける伝統的な工法。南欧風やナチュラルテイストの住宅に温かみをプラスします。
- 櫛引(くしびき)仕上げ:専用の櫛状の道具を使い、水平や垂直に規則正しい直線を引く仕上げ。和モダンやシンプルモダンな住宅に洗練されたシャープさを演出します。
- スタッコ押さえ(ヘッドカット):吹き付けた大粒の骨材が半乾燥した段階で、コテで平らにならす工法。重厚感とクラシカルな高級感を演出できます。
- ジョリパット・ベルアート(意匠性塗材):100種類以上のパターンと多彩なカラーバリエーションを誇る高意匠塗材。ひび割れ追従性(可とう性)が高く、おしゃれな意匠と耐久性を高水準で両立できます。
モルタル外壁とサイディングの意匠・性能比較
モルタルと一般的な窯業系サイディングの違いを比較し、デザインと機能のバランスを見極めましょう。
| 比較項目 | モルタル外壁(左官・吹き付け) | 窯業系サイディング |
| デザイン性 | 継ぎ目(シーリング)のないシームレスで自由な質感 | 豊富な柄があるが、3mごとに目地(継ぎ目)が入る |
| 意匠の高級感 | 手仕事による陰影とマットな落ち着き(極めて高い) | 印刷によるリアル感(標準的〜高い) |
| ひび割れリスク | 乾燥収縮や振動によりクラックが入りやすい | ボード自体は割れにくいが、目地シーリングが劣化する |
| メンテナンス性 | 約10〜12年ごとに高弾性塗料や低汚染塗料での再塗装 | 約10年ごとに目地シーリング打ち替え+外壁塗装 |
【外壁塗装の前に】壁面の劣化状況の確認しよう

外壁の劣化状況によっては塗装だけでなく、補修が必要になる場合があるため、定期的な劣化状況の確認が必要です。
劣化の有無はセルフチェックでも分かるため、住まいの外壁に以下の現象が見られた場合は、プロに工事の必要性を診断してもらいましょう。判断が難しい際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
クラック(ひび割れ)
クラックとは外壁が乾燥収縮によって起きるひび割れで、ヘアクラックと構造クラックの2種類があります。ヘアクラックは幅0.3mm以下、深さ4mm以下の比較的浅いひび割れで、構造クラックは幅0.3mm以上、深さ4mm以上の深いひび割れを指します。
ヘアクラックの場合、早急に補修する必要はありませんが、放置すると建物内部に雨水が侵入し、木材の腐食や鉄筋にサビができるリスクが高まり、家の基礎にダメージを与えるため危険です。塗装工事を行う際には、ヘアクラックだからと楽観視せず、下地材による刷り込みで補修作業も行うようにしましょう。
構造クラックの場合、建物を支えられなくなる危険性があるため、早急に補修する必要があります。弾力性の高いコーキング材などでひび割れを埋める工事が必要です。実際にどの程度ひび割れているか、目視では深さの計測が難しいため、0.3mm以上のひびを発見した際はぜひ一度ご相談ください。
剥がれ・浮き
モルタル外壁に剥がれや浮きが見られる場合、経年劣化による付着の低下が考えられます。塗料が熱収縮することで下地から離れてしまう場合もあり、どちらも外壁を保護する役割ができていない状態のため早急な補修が必要です。
チョーキング
チョーキングは塗膜が劣化しているサインです。塗料の顔料が粉化して外壁の表面に出てくるため、壁を触るとチョークのような粉が付きます。チョーキングが見られる外壁は、防水性が低下しており、雨や湿気による水分を吸収しやすい状態です。チョーキングは外壁塗装の寿命ともいえるサインのため、再塗装の必要があります。
クリアー塗料など顔料を使用していない外壁にチョーキングは見られませんが、基本的には経年劣化とともに起こってしまう現象です。カビやコケも発生しやすいため、こうした外壁の異変に気付いた際は早期の相談をおすすめします。
「ひび割れ」と「汚れ」を防ぐ!プロが教える3つの対策
- 微弾性フィラー(下塗り材)+高弾性塗料の組み合わせ モルタルの下地が多少動いても、表面の塗膜がゴムのように伸縮して追従する「弾性塗料」を採用することで、表面へのヘアークラック表面化を長期間にわたり強力に抑制します。
- 親水性の高い「低汚染塗料」の採用 コテ塗りなどの凹凸仕上げは砂埃が溜まりやすいため、雨水が汚れの下に入り込んで自然に洗い流す「セルフクリーニング機能(超低汚染塗料・光触媒塗料)」を選ぶのが、白いモルタル外壁でも黒ずみを作らない秘訣です。
- 水切り金物・雨仕舞いの点検 サッシ周りや笠木(ベランダ天端)からの雨だれを防ぐため、適切な水切り金物が設置されているか、シーリングが劣化していないかを点検することが、局所的な黒ずみ汚れを防ぐ決定打となります。
モルタル外壁の費用相場と工期

新築や外壁リフォーム時の仕上げ工法、定期的な再塗装メンテナンスにかかる一般的な費用相場と工期の目安です。一二三工務店では、自社一貫体制により中間マージンを省いた適正価格でご案内しています。
| 施工内容・仕上げ工法の目安 | 費用相場の目安(1㎡あたり/材工込) | 延床30坪前後の総額目安 | 一般的な工期の目安 |
| リシン吹き付け仕上げ | 1㎡あたり 4,000円 〜 6,500円程度 | 60万円 〜 90万円程度 | 1週間 〜 10日程度 |
| スタッコ仕上げ / 吹き付けタイル | 1㎡あたり 5,500円 〜 8,500円程度 | 80万円 〜 120万円程度 | 10日 〜 2週間程度 |
| 高意匠左官仕上げ(ジョリパット等コテ塗り) | 1㎡あたり 7,000円 〜 12,000円程度 | 100万円 〜 160万円程度 | 約2週間 前後 |
| 【定期塗装】弾性シリコン・ラジカル制御塗装 | 1㎡あたり 2,500円 〜 4,000円程度 | 70万円 〜 110万円程度 | 10日 〜 14日程度(足場込) |
| 【汚れ防止】光触媒・無機低汚染塗料コーティング | 1㎡あたり 4,000円 〜 5,500円程度 | 95万円 〜 150万円程度 | 10日 〜 14日程度(足場込) |
| 【補修】クラックVカット・Uカット弾性シーリング補修 | 1箇所(1m) 1,500円 〜 3,500円程度 | 数万円 〜 15万円程度 | 塗装工程内で実施 |
※上記はあくまで目安であり、状況によっては費用や期間が変動することがあります。必ず、見積もりで詳細を確認し、納得した上で依頼するようにしましょう。
信頼される業者選びのポイント:工務店ならではの強み

モルタル外壁をおしゃれかつ高耐久に仕上げるためには、単に塗料を塗るだけの業者ではなく、以下の3つの基準を満たすパートナーを選ぶことが不可欠です。
- 「表面の美観」だけでなく「クラックの深さと下地木部」まで精密診断できるか モルタル壁のひび割れは、表面だけのものか、躯体内部に水が回っている構造的なものかを見極める必要があります。建物の構造を知る業者であれば、適切な下地補修(Uカットシール工法等)を施した上で美しく仕上げられます。
- 職人の「左官技術」と「塗料の性能」を熟知しているか モルタルの模様づけは職人の腕に左右されます。均一で美しいテクスチャーを描ける左官技術と、モルタルの伸縮性に耐えられる最新塗料の知識を兼ね備えた会社を選ぶことが大切です。
- 下請け丸投げをせず「一貫した責任管理体制」をとっているか 最初の相談から意匠デザイン、現場の足場・左官・塗装管理まで同じ窓口が一貫対応する会社であれば、現場への意思疎通が速く、中間マージンをカットした適正価格での施工が可能です。
外壁塗装とモルタル外壁で魅力的な外観に!

モルタル外壁の魅力は、サイディングでは作れない繊細な模様や美しい曲線を描いた壁が作れるところです。モルタルに外壁塗装を行うと、同じ模様でも異なった風合いを演出できます。モルタルは性質上ひび割れしやすいため、外壁の状況を定期的に確認しましょう。
「わが家の外壁にモルタル調の左官仕上げを施したらいくらになる?」「ひび割れが目立ってきたので下地から直して綺麗に塗り替えたい」といった具体的なご相談も、まずは無料診断でお聞かせください。
一二三工務店では、20,000件超の施工経験を活かし、建物の構造と左官・塗装を熟知したプロがお客様の住まいを丁寧に拝見した上で、無駄のない最適なプランをご提案いたします。無理な営業は一切いたしませんので、デザインのご相談や概算費用の確認など、どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせください。

