玄関アプローチは家の顔。デザインによって印象が大きく変わるため、できるだけおしゃれに、センス良く見せたいものですよね。古くなってくると汚れや劣化も目立ちやすいので、リフォームできれいなアプローチに変身させましょう。この記事では、玄関アプローチリフォームの費用相場やポイントをご紹介します。
玄関アプローチリフォームの費用相場
玄関アプローチリフォームの費用相場は30~50万円程度です。
例えば、10平方メートルの玄関アプローチにレンガやタイルなどを施工する場合、1㎡あたりに対してモルタル工事費が3万円前後かかるので、費用は30~40万円程度になります。
しかし、費用は「面積」「素材」「デザイン」によって変動するのでしっかり覚えておきましょう。
費用を抑えたいなら「優先順位」を明確に
玄関から道路をつなぐ玄関アプローチは、外部からも目につきやすく、住まいの印象を大きく左右する場所になります。
デザインや素材、使い勝手などを考えだすとキリがなく、その分費用もかかってしまいます。費用を抑えたい人は、どんな玄関アプローチにしたいのか、何が悩みなのかを明確にしましょう。
「優先順位」を決めると予算を効果的に活用できます。また、費用や施工内容は業者によって異なるため、複数から見積もりをとるようにしましょう。
玄関アプローチのリフォームポイント
玄関アプローチは外部から目につきやすいため、パッと目を引くようなおしゃれなデザインにしたいという人も多いのではないでしょうか?しかし、デザインばかりを気にしてしまうと、安全性や防犯性が下がってしまう可能性があります。
安全性や防犯性をしっかり考慮し、おしゃれな玄関アプローチを実現しましょう。
【1】水はけのよい素材・デザインにする
平らな玄関アプローチは、雨が降ったときに水が溜まりやすく滑ってしまう可能性があります。また、素材によっては水はけが悪いことが原因で傷んでしまう可能性もあります。
そのため、水がはけるようアプローチに勾配をつけたり、水はけのよい素材を選んだりすることが重要です。コンクリート製のブロックをかみ合わせるようにして舗装された「インターロッキング」は、ブロック自体が水を通し、目地に使った砂からも水が流れていく仕組みになっています。
水はけもよく、カラーバリエーションも豊富なので外部から目につきやすい玄関アプローチにピッタリです。
【2】プライバシーを考慮したデザインにする
玄関アプローチは外部から家の中が丸見えにならないように、プライバシーを考慮したデザインにしましょう。
例えば、カーテンのような効果がある目隠しフェンスなどを玄関前に設置したり、樹木を植えたりすることで外部からの視線をカットできます。また、これらのデザインはプライバシーを守れるだけでなく、防犯対策にも役立ちます。
しかし、あまりにも込み入ったデザインにしてしまうと、隠れる場所や死角ができてしまうため危険です。特に夜は暗く見えづらいので、人感センサーつきの照明などで対策を行いましょう。
【3】バリアフリーも視野に入れておく
玄関アプローチリフォームの要望で多いのが「バリアフリー化」です。高齢のご家族がいる場合や、今は必要なくても老後のことを考えている場合、バリアフリーも視野に入れておく必要があります。
階段の段差をなくしたり、階段ではなくスロープを設置したりすることで安全性が高まり、さらにそこに手すりを設置することで転倒による事故も防ぐことができます。スロープをつくる場合は急すぎる角度にならないように計算し、長さを考えるようにしましょう。
段差をなくすことで、車いすやベビーカーなども使いやすくなるのでおすすめです。
差をつける!玄関アプローチアイデア例
玄関アプローチは住まいの印象を大きく左右します。今回は、デザイン性と防犯性を兼ね備えたアイデア例を2つご紹介します。ぜひ参考にしてください。
「わが家のシンボルツリー」で来客をお出迎え
玄関アプローチにわが家のシンボルとなる庭木を植えることで、庭との雰囲気に統一感が生まれ、住まいのプライバシーを守る目隠しにもなります。
シンボルツリーには、四季を通じて緑を絶やさない「常緑樹」、木によっては美しい紅葉を楽しめる「落葉樹」、3m以上には大きくならない「低木」などがあり、住まいのデザインや庭の雰囲気に合わせて選択が可能です。
例えば、花壇にシンボルツリーと小さな花を咲かせる植物を植えると、爽やかな緑を感じられるナチュラルガーデンを演出できます。また、シンボルツリーにはドラセナを、低木や下草には異国情緒のある個性的な植物を植えると、南国のリゾートガーデンを演出できます。
庭がない場合でも、シンボルツリーを植えることで住まい全体が華やかな印象になるので、来客も心地よく迎えられるでしょう。
敷石とスクリーンを組み合わせて「和モダン」に
和風の建築には敷石がおすすめです。敷石には「御影石」・「石英岩」・「石灰岩」などいくつかの種類があります。その中でも日本庭園などに使われている「御影石」は和風の建築によく合い、重厚感や高級感があります。
また、敷石の形状は正方形や長方形などの四角に切り込んだものや、丸い形を活かした乱形があり、割れにくくメンテナンスしやすいのもメリットです。この敷石に、モダンな雰囲気が特徴の「格子タイプ」のスクリーンを組み合わせることで、「和モダン」な空間を演出できます。
スクリーンはプライバシーを確保する目隠しにもなるので、防犯性も高めることができて安心です。