外壁塗装の工程は意外に多く、工期は一般的に10日前後かかります。今回の記事では、塗装の工程や手順について詳しく解説していきます。
また施工後のトラブルを防ぐために、塗装の工程中に気をつけておきたいポイントについてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装の工程と工期
外壁塗装の工期は、10~14日程度です。工期はあくまでも一般的な目安となっており、環境や天候に左右されます。
ここでは外壁塗装の工程を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
挨拶・塗装準備(1日間)
外壁塗装の際には騒音や異臭が発生したり、車の出入りが多くなったりするので、少なからず近所住人の方々に迷惑がかかってしまいます。
そのため外壁塗装の工事が決まったら、まずはご近所への挨拶回りをしましょう。粗品の準備や挨拶回りは、基本的に塗装業者が行ってくれます。
業者がしてくれない場合はご自身で粗品の準備をし、挨拶回りを兼ねて工事開始日と終了予定日、工事を行う時間帯などをお伝えしましょう。
足場の設置(1日間)
足場の設置は、職人が安全に外壁塗装を行うために重要な工程です。この工程は丸1日かかり、高所や転落の危険性がある場所などの作業に支障がないよう設置していきます。
施工前に建物周囲の物の移動や庭木の剪定が必要になる場合もあるため、塗料業者と打ち合わせを行うのも重要なポイント。
また組み立ての際には大きな音が出るので、近隣トラブルを防ぐためにも必ず挨拶回りは済ませておくのがよいでしょう。
高圧洗浄(1日間)
高圧洗浄の工程では高圧洗浄機を使い、外壁に付着した汚れ・カビ・コケなどを洗い流していきます。
この工程は半日~1日かかりますが、汚れがひどい場合には数日かかることも。また洗浄後は最低でも24時間、気候や下地の条件によっては48時間の乾燥時間が必要になります。
汚れが落ちていないと塗料の塗替えはできないため、汚れが残らないよう丁寧に洗浄してもらいましょう。
下地補修(1日間)
下地補修は、塗装の仕上がりを左右する重要な工程です。作業内容は外壁の種類や劣化状況によって異なりますが、下地補修が甘いと塗装が長持ちしない可能性があります。
「完成後に不具合が生じた」ということがないように、見積りの段階からできるだけ丁寧に建物の調査をしてもらいましょう。
またその際にどのような下地補修が必要なのか、予算がどれくらいかかるのかも業者に確認しておきましょう。
養生(1日間)
養生の工程では、塗料が付着してはいけない箇所にビニールシートやマスキングテープを覆っていきます。
具体的には、玄関ドア・サッシ・シャッターボックスなどです。この工程は半日程度で終わりますが、建物の大きさによっては丸1日かかることも。
また養生をすると外壁塗装の期間中は窓や雨戸が開けられなくなるため、閉めきった状態にしなければならないことを覚えておきましょう。
下塗り・中塗り・上塗り(3日間)
上記の工程が終わったら、塗装作業に入ります。塗装は、下塗り・中塗り・上塗りが基本です。
下塗りではシーラー・プライマー・フィラーなどの専用の塗料を使い、外壁面を均一にしたり、中塗りや上塗り塗料と外壁を密着しやすくしたりします。中塗り・上塗りでは、通常仕上げの塗料を2回に分けて塗っていきます。
この工程ではそれぞれしっかり乾かしてから重ね塗りをする必要があるため、最低でも3日はかかると頭に入れておきましょう。
点検(1日間)
塗装が終わったら、お客様と業者とで点検を行います。この際に塗りムラや塗り残しなどがあれば、必要に応じて手直しを行います。
足場を解体してからでは塗り直しは困難なので、気になる箇所や不具合があれば、必ず点検のときに伝えましょう。
この工程は、手直しも併せて最低でも1日はかかります。
足場解体・片付け(1日間)
最後に、足場や養生の解体・産業廃棄物の片付け・清掃を行います。そのあとお客様が最終確認を行い、引き渡し完了です。
引き渡しが終わったら、近隣住人の方々への挨拶も必ず行いましょう。
外壁塗装の工程中に気をつけたいこと
ここでは、外壁塗装の工程中に気をつけたいポイントを3つご紹介します。
施工後のトラブルを防ぐためにも、しっかり確認しておきましょう。
塗りはじめる前の工程が重要
外壁を塗装する前には外壁面の汚れを落とし、劣化している箇所を補修する工程が重要です。
この工程を怠ってしまうと、どれだけグレードの高い塗料を塗っても1~2年程度で塗装が剥がれてしまいます。
美観を保つためにも、高圧洗浄や下地補修など塗りはじめる前の工程をしっかり行ってくれる業者を選びましょう。
予定の工期通りに行かない場合もある
外壁塗装は年中可能ですが、お住まいの地域の環境や気候によって予定の工期よりも長引くことがあります。
特に「夏」「冬」は梅雨や雪の影響で工期が伸びてしまう可能性があるため、注意が必要です。また施工中に劣化が激しい箇所が発覚し、作業量が増えるケースもあります。
工事はスケジュール通りにいかない場合もあるので、作業の始まりや終わりには必ず工程を確認するのが望ましいでしょう。中には作業報告書を出してくれる業者もいるので、聞いてみるのも一つの手です。
作業の状態を定期的にチェックする
業者が手抜きをしていないかを確認するためにも、作業している様子は定期的にチェックしましょう。
工程・スケジュール通りに作業していない場合、「手抜き工事」の可能性があるため注意が必要です。定期的にチェックを行うことで、作業員たちが自分たちの仕事を見られているという意識が高まり、結果的に手抜き工事やトラブル防止にもつながります。
「高い費用を払ったのに、1~2年程度で塗装が剥がれた」といったケースもあるので、面倒かもしれませんが必ず行いましょう。
トラブル防止のため信頼できる会社に依頼
外壁塗装を成功させるためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。近隣挨拶を行ったり、工程や工期を丁寧に説明してくれる優良業者を見極めましょう。
当社では、無料でご相談とお見積りを行っています。外壁塗装をお考えの人は、ぜひ一度お問い合わせください。