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外壁塗装は相性とコスパで選ぶ!おすすめ塗料を見つけるポイント

2021.12.13

外壁の塗替えのタイミングは10年に1度の機会だからこそ、分からないことも多いのではないでしょうか。この記事では「塗料選びのポイントは相性とコスパである」という視点から、塗料について詳しく解説しています。それぞれの特徴をしっかり理解し、失敗しない塗料選びをしましょう。

塗料の種類いろいろ

塗料とは、「顔料」「合成樹脂」「添加物」「水もしくは溶剤」を混ぜて作ったものを指します。ここでは塗料の種類をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

水性塗料と油性塗料

塗料には、希釈剤に「水」を用いた水性塗料と、「シンナー等の有機溶剤」を用いた油性塗料の2種類があります。水性塗料はシックハウス症候群やアレルギーの一因となるVOC(揮発性有機化合物)の量が少なく、「人間や環境に優しい」と言われているのが特徴です。また、油性塗料のようにシンナーを含んでいないので引火する可能性が低く、シンナー臭がしないのもメリット。住宅が密集している地域でも、安全に塗装することができます。ただし、水性塗料には一定の温度にならないと乾燥しないという難点が。お住まいの地域の気温・湿度によっては時間がかかってしまう場合もあるため、水性塗料が適しているかどうかを業者に確認してみるのがよいでしょう。油性塗料は、耐久性に優れているのが特徴です。また乾燥が早く密着性も高いので、環境に左右されずに塗装することができます。ただし上記で解説したように油性塗料はシンナーを含んでいるため、引火する可能性が高くシンナー臭がするという難点が。VOCの量が多く、近隣への配慮も必要になります。近年では、従来の油性塗料よりも刺激や臭いの少ない「弱溶剤」と呼ばれるタイプの塗料も開発されているので、水性塗料を使いたいけど使えない箇所がある場合は候補に入れてみてはいかがでしょうか。

樹脂ごとの違い

塗料の原料の一つである樹脂にもさまざまな種類があり、塗料の性能や特徴を大きく左右する重要な役割を担っています。アクリル樹脂を主成分とする「アクリル塗料」は最も安価ですが、耐用年数が短く外壁塗装で使われることはほとんどありません。ウレタン樹脂を主成分とする「ウレタン塗料」は弾性に優れており、独特の光沢感が出るのが特徴です。シリコン樹脂を主成分とする「シリコン塗料」は、耐久性・耐水性・費用などのバランスに優れているのが特徴。カラーバリエーションも豊富で、好みに応じて選べるのもうれしいポイントです。フッ素樹脂を主成分とする「フッ素塗料」は耐候性に優れており、長期間にわたり建物を保護をしてくれるメリットがあります。無機物を主成分とする「無機塗料」は、耐用年数が長いのが特徴。藻や苔が繁殖しにくく、チョーキングや色褪せといった劣化を防ぐことができます。このように塗料は合成する樹脂の種類によって、機能・価格・耐用年数などが変わることを覚えておきましょう。

塗料と外壁の相性とは

塗料は、ただグレードの高いものを選べばいいというわけではありません。ここでは、塗料と外壁の相性について詳しく解説します。「せっかく塗装をしたのにすぐ剥がれてしまう」ということがないように、しっかりチェックしておきましょう。

塗料ごとに「向かない外壁材」がある

外壁材には「モルタル」「サイディングボード」「ALCボード」などのいくつかの種類があるため、それぞれの特徴を理解した上で塗料を選ぶ必要があります。例えば弾性塗料は、目地が等間隔であるサイディングボードには向いていません。と言うのも、弾性塗料はひび割れしているモルタル向けに作られているからです。また熱に弱いので、断熱材が入っているサイディングの上に塗ると泡状になって見た目が非常に悪くなってしまいます。

相性が悪い塗料は劣化が早い

外壁材と相性の悪い塗料を選んでしまうと、10年前後もつはずの塗装が数年で劣化してしまいます。例えば天然木に合板を用いた木質系素材は、常に収縮と膨張を繰り返すため柔軟性のあるウレタン塗料が適しています。ただしシリコン塗料やフッ素塗料を塗ると塗膜が硬くなりすぎてしまうので、伸縮を繰り返す木質系素材には適していません。一方、高い強度と耐火性を誇るモルタル外壁にはどの塗料を塗っても問題ありません。とは言え、シーラーで下塗りをして弾性塗料で中塗りを行ったあとに塗料で上塗りを行うため、塗膜が薄く劣化が早いというデメリットもあります。いくら塗料が安くても劣化が早くてすぐに塗り替えの必要性が出てくれば、結果としてお金がかかってしまうので気を付けましょう。

塗料の費用

塗料の費用は、種類によって大きく変動します。下記の料金はあくまでも一般的な目安なので、参考程度にとどめておきましょう。

・アクリル塗料 1缶あたり5,000円~

・ウレタン塗料 1缶あたり5,000円~

・シリコン塗料 1缶あたり15,000円~

・フッ素塗料 1缶あたり40,000円~

・無機塗料 1缶あたり50,000円~

外壁塗装はコスパで考えよう

上記のように、塗料の価格は安価なものから高価なものまでさまざまです。「塗替えのタイミングは10年前後が一般的な目安」と言われています。できるだけ費用を抑えたいという人も多いと思いますが、価格の安いアクリル塗料やウレタン塗料は耐用年数が短いというデメリットがあるため、数年で塗替えの時期が来てしまいます。そこでおすすめなのが、シリコン塗料です。アクリル塗料やウレタン塗料に比べると費用は高くなりますが、耐久性・耐水性などのバランスに優れているため塗替えの頻度を抑えることができます。塗料そのものの値段を耐用年数で割ると1年あたりにかかる費用を概算することができるので、長い目で見てコストパフォーマンスに優れた塗料を選ぶようにしましょう。

相性の良い塗料で長持ちする塗装を

今回は、外壁塗装におすすめの塗料について詳しく解説してきました。塗料にはいろいろな種類があり、それぞれ特徴や費用も異なります。また、外壁材との相性も重要です。すぐに塗替えのタイミングが来てしまわないよう、慎重に塗料を選ぶようにしましょう。当社では無料でご相談とお見積りを行っているので、外壁塗装をお考えの人はぜひ一度お問い合わせください。

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