ライフスタイルの変化によって、和室から使い勝手のよい洋室に変更したい方もいるでしょう。しかし、工事の間は生活スタイルが一時的に変わるため、どのくらいでリフォームが終わるのか気になるところです。リフォームする箇所や内容によっては、日常生活が制限されるため、工事の遅延などにはより一層注意が必要です。
この記事では、和室から洋室へのリフォームにかかる日数や遅延について解説します。リフォーム期間が延びて困らないように、注意してください。
和室から洋室へのリフォームにかかる日数
和室を洋室へのリフォームにかかる日数は、リフォーム内容によって2日~1か月程度です。和室から洋室への部分的なリフォームであれば短い日数で終わりますが、リフォームの範囲が広くなると日数が延びます。ここではリフォームの範囲ごとにかかる日数、メリット・デメリットをまとめました。検討しているリフォームの範囲の工事日数を確認してみましょう。
部屋全体に手を加える場合
部屋全体に手を加える場合、最低2日、長ければ1か月を超える日数がかかります。部分的なリフォームではなく、部屋全体を和室から洋室に変えたい場合は、このフルリフォームの選択になるでしょう。フルリフォームのメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
・完全な洋室になる | ・リフォーム日数が長い傾向にある
・リフォームの間に部屋が使えない |
完全に洋室にできるメリットはありますが、リフォームの間に日常生活に支障が出るデメリットもあります。
壁紙の張り替えだけする場合
壁紙の張り替えだけの部分的なリフォームであれば、1〜3日の短い日数で終わります。リフォームに時間をかけたくない方にはよい方法です。
壁紙の張り替えのみのメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
・リフォーム日数が短い(1~3日)
・業者に頼まずにリフォームするも可能 |
・壁だけでなく天井も合わせると、リフォーム面積が広くなり、日数が増える
・リフォーム前に家具などの移動が必要になる |
リフォーム日数が短いメリットがありますが、範囲によっては日数が増えるデメリットもあります。
畳からフローリングに変える場合
畳からフローリングにリフォームする場合は、6〜8畳の和室だと7日程度かかります。ただし、和室の広さや形状によって、日数は増減します。畳からフローリングに変えるメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
・フルリフォームに比べ、リフォーム日数が短い | ・リフォーム前に家具などを別の部屋に移動する必要がある
・リフォームの間は部屋が使えない |
ルリフォームに比べると日数が短いメリットはありますが、別の部屋への家具移動や部屋が使えないデメリットがあります。
和室から洋室へのリフォーム日
和室から洋室へのリフォーム日数を決める4つの条件
和室から洋室へのリフォーム日数を決める4つの条件は、次のとおりです。
- 改修する範囲の広さ
- リフォームする場所
- 使用する材料
- 施工方法
4つの条件の組み合わせでリフォーム日数が決まります。また、希望するリフォームの内容も日数に影響します。
広さや場所、材料、施工方法の選択によっては、リフォーム日数が思った以上にかかる可能性もあるでしょう。
改修する範囲の広さ
和室から洋室へのリフォームは、工事範囲によって日数が変わります。リフォーム前にどのような部屋にしたいかイメージすれば、おのずとリフォームする範囲が決まります。
イメージをもとに業者に相談し、具体的な日数を提示するよう依頼しましょう。リフォームする範囲を事前に決めておけば、和室にある家具や荷物の移動も最小限で済むのです。事前の準備にかかる日数も考えておけば、リフォームにかかわる全体の日数も把握できます。
リフォームする場所
リフォームする場所によっても、工事日数は変わります。特に部屋の形状は日数に大きく影響するのです。また、リフォーム日数に影響するのは、部屋の形状だけでなく、場所によっても日数は変わります。特にリフォームする場所の近くに部屋がない場合は準備日数に影響します。住みながらのリフォームは、家具や荷物を別の部屋への移動が必要です。移動する部屋がない場合は、貸ガレージなどが必要になる場合もあると考えておきましょう。
使用する材料
リフォームの日数に影響するもう1つの要因は、使用する材料です。特にフローリングにリフォームする場合は、張り替える床材の種類によって施工期間が変わります。フローリング材のうち、一般的に使用される複合フローリングは加工しやすい素材です。
一方、天然素材の無垢フローリングは、施工に手間と時間がかかるためリフォーム日数は長くなるでしょう。また、無垢フローリングの水や傷に弱く取り扱いに注意が必要な点も、施工に日数がかかる要因の1つです。
施工方法
施工方法の違いもリフォームにかかる日数に影響します。畳をフローリング材に張り替える場合の一般的な施工方法は次の2つです。
- 畳を剥がし、今の床組みを使用する
- 畳を剥がし、新たに床組みを製作し直し使用する
今の床組みを利用する方法は、床組みを制作し直す方法に比べ、リフォーム日数が短期間で終わります。しかし、床の状況によっては日数が延びる可能性があります。例えば、床鳴りやきしみが発生する場合です。リフォームの間に床組みを製作し直す場合には、さらに工事日数が追加されるのが一般的です。
和室から洋室へのリフォーム日数が増える5つの原因
和室から洋室へのリフォーム日数が予定よりも増える主な原因は5つです。
- 床に傷みや劣化がある
- 壁の下地が剥がれている
- 外壁ひび割れや剥がれがある
- 屋根が劣化している
- 天候が悪い
リフォーム前には気付かないさまざまな不具合が見つかれば、補修に必要な日数が加算されて、リフォーム日数はさらに増えるでしょう。
床に傷みや劣化がある
床に傷みや劣化があると、張り替えたあとのフローリングが沈む原因になるので補修が必要です。床の傷みの主な理由には、基礎部分の経年劣化や腐食、シロアリ被害が挙げられます。基礎部分の経年劣化には、フローリングを張る前の対策が必要です。
また、コンクリート造りの床は土や雨の影響で劣化するため、シロアリ被害の可能性もあります。このように床に傷みが生じている場合は、基礎部分の補修が必要となるため、リフォームの日数が延びてしまうのです。
壁の下地が剥がれている
壁の下地が剥がれていると、壁紙を張り替えても、均等に貼り付けた壁紙になりません。壁紙の乾燥によるひび割れは張り替えで対処できます。ただし、下地が剥がれていると、壁紙が均等に張り替えられません。下地の部分的で軽微な剥がれは補修が早くすみ、リフォームの日数に大きく影響しません。
しかし、広範囲にわたる下地の剥がれは、補修に相当数の時間がかかり、リフォーム日数も延びます。壁紙にひび割れを発見すれば、壁の下地の剥がれも考えておく必要があるでしょう。
外壁にひび割れや剥がれがある
外壁の傷みがあれば、リフォームの日数に影響を与えます。外壁の定期的な補修は10~15年の間隔が一般的です。
しかし周囲の環境によって間隔は変わります。特に壁のひび割れや剥がれは雨漏りの原因となり、壁紙のはがれやしみにつながるのです。外壁が部分的なひび割れや剥がれであれば補修の日数は短くてすみます。
ただし、全体的な補修が必要になれば、塗装に必要な足場の設置が必要です。塗装範囲も広くなるため、リフォームの日数が大幅に延びるのは間違いないでしょう。
屋根が劣化している
屋根に穴が開いている、瓦に隙間がある場合は、雨漏りで和室の天井の傷みも考えられます。また、カビの発生にもつながるため、衛生的ではありません。特に天井に仕切り用のレールなどの重量物を取り付けるのであれば、補強や交換が必要です。天井のリフォームで腐食やしみを見つけた場合、屋根の劣化が考えられるため、和室のリフォームの前に早急な確認や対応が必要です。屋根の不具合は家屋全体に影響を与えるため、傷みが見つかれば、リフォームの日数が大幅に延びる可能性があります。
天候が悪くて工事できない
部屋のリフォームであっても天候が悪くて工事ができない場合もあります。外壁や屋根の劣化による補修は、天候に影響されるのです。
外壁や屋根の補修が終わらないと、部屋に水漏れが残り、壁紙の張り替えができません。また塗料に水が混ざると、塗装したあとの乾燥に時間がかかります。雨降りが続くと基本的には塗装ができず、リフォームの日数が延びていきます。外壁や屋根の補修が終わらないと、部屋のリフォームが進まないなどの影響が出る可能性もあるのです。
まとめ
和室から洋室のリフォームは、範囲や場所、補修の有無で日数が変わります。業者の見積もり段階でのリフォームの日数は、あくまで目安です。
リフォームは、予想していない補修が必要になる場合もあるため、注意が必要です。和室から洋室にリフォームしようか悩んでいる方は、お気軽に弊社にご相談ください。お客様のご要望をヒアリングし、リフォームにかかる日数や費用などの詳細をお伝えいたします。
Q :和室を洋室にリフォームする場合にかかる日数はどのくらいですか?
A:リフォームする範囲や場所、材料、施工方法によってリフォーム日数が変わります。また、和室の壁や天井、床などの状態によっても変わります。傷みが激しい場合は、外壁や尾根の確認も必要ですので、リフォーム業者に再度、日数を確認してください。
Q :リフォームの日数が予定より延びる場合、具体的な日数は分かりますか?
A:壁や天井などが部分的な補修になるか、全体的な補修になるかで日数は変わります。詳細は、リフォーム業者に確認してください。