リフォームしたいけどお金がないとお困りではありませんか。お金がないときは、ローンを組んだり、補助金・保険制度を使ったりしますが、そもそもの費用を抑えるコツも知っておく必要があります。
本記事では、リフォームしたいけどお金がないときの解決策や費用を抑える方法、お金がないときにリフォームする場合の注意点について解説します。お金がないからと言って妥協せず、住環境を守るためのリフォームを実行しましょう。
リフォームしたいけどお金がないときの解決策
一軒家に長く住んでいたり、実家で同居したりしていると、リフォームしたい箇所が出てくるものです。しかし、経済的な不安からリフォームに戸惑う方もいるでしょう。
リフォームしたいけどお金がないときの解決策は、以下の通りです。
- 自治体の助成金・補助金制度を確認する
- 火災保険が使えるか確認する
- 介護保険が使えるか確認する
- リフォームローンを検討する
- 住宅ローンの借り換えを検討する
あなたの事情に合わせて、ベストな方法で解決しましょう。
自治体の助成金・補助金制度を確認する
まず、リフォームの助成金・補助金制度をお住まいの自治体のホームページや役所で確認しましょう。補助金を利用すれば、経済的負担を軽減してリフォームできます。
国が行っている補助制度には、以下のようなものがあります。
制度名 | 事業内容 |
住宅省エネ2023キャンペーン | 住宅の省エネ改修に対して支援する事業 |
住宅 建築物安全ストック形成事業 | 地震診断・地震改修に対して補助する事業 |
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | 省エネ効果が見込まれる高性能建材を用いた住宅の断熱リフォームに対する補助する事業 |
参照:『住宅リフォームの支援制度|国土交通省』
それぞれに要件や期限があるため注意して活用しましょう。
火災保険が使えるか確認する
場合によっては、リフォームで火災保険が使えるケースがあります。まずは、リフォームの内容が火災保険の範囲内であるかを確認しましょう。適用されるリフォームの例は、以下の通りです。
- 台風によって外壁が破損した
- 豪雨による床上浸水でフローリングの張替が必要になった
適用されるかどうかは、契約している保険内容によって異なります。契約している保険会社に連絡して確認しましょう。
連絡後、自然災害による損害であるかどうかを判断するために、調査が行われます。もちろん経年劣化による破損は適用外のため、注意してください。
介護保険が使えるか確認する
高齢者の介護のためにリフォームをする場合、介護保険を利用できるケースがあります。以下のようなリフォームであれば、介護保険の給付対象となるかもしれません。
- 床段差の解消
- 手すりの取り付け
- 便器の取り替え
- 扉の取り替え
介護保険の対象者は、介護保険の要支援1〜2、もしくは要介護1〜5のいずれかの認定を受けていて、自宅に住んでいる方に限ります。また、支給金は20万円が上限です。
詳しくはケアマネージャーが判断するため、担当のケアマネージャーに検討している内容を相談しましょう。
リフォームローンを検討する
一括で支払うほどのお金がないときは、リフォームローンで解決できます。リフォーム目的のローンの特徴は、無担保型で審査が早い点です。貯金を崩さずにリフォーム費用を捻出できます。
ただし担保がない分、借入額に制限が設けられています。また、金利が高く、返済期間が短い点にも注意が必要です。
リフォームローンに申し込む場合、先にリフォーム業者に見積もりを出してもらいます。そのあと、リフォームローンを取り扱う金融機関に申し込みをして審査を受けましょう。
住宅ローンの借り換えを検討する
住宅ローンの借り換えによってリフォーム費用を捻出する方法もあります。現在の住宅ローンの借り換えをしてリフォーム代を捻出したり、リフォーム費用を含めた住宅ローンに借り換えたりできます。
住宅ローンのメリットは、借入額の上限が高く、返済期間も長く設定できる点です。また、低金利のため負担を感じにくいでしょう。
しかし、借入額を大きく設定できる代わりに審査が厳しく、借入までに時間がかかります。今すぐリフォームしたい方には不向きです。
リフォーム費用をできるだけ抑える方法
リフォームしたいけどお金がない場合、費用をできるだけ抑えるポイントを知っておきましょう。
- まずは住める環境を長く保つ努力をする
- 予算に合わせてリフォーム内容を決める
- 複数の業者から見積もりを取る
3つの方法を確認して、経済的負担が軽くなるように実践しましょう。
まずは住める環境を長く保つ努力をする
リフォーム費用を最も安くする方法は、やはりリフォームしないことです。そうはいっても家は時が経つと次第に老朽化していくものなので、まずは、住める環境を長く保つ努力をしましょう。例えば、以下のようなメンテナンスを定期的に行えば大掛かりなリフォームをしなくても、住み続けられます。
家の箇所 | メンテナンス方法 |
外壁 | 10年を目安に外壁塗装の補修を行う |
屋根 | 20年を目安に屋根の破損や木材の腐朽がないかの点検を行う |
床下 | 床下点検を数年ごとに行い、シロアリ駆除や薬剤散布を行う |
また、こまめな掃除も大切です。清潔に使い続けられれば経年劣化を防ぎ、リフォーム費用もおさえられます。
予算に合わせてリフォーム内容を決める
予算に合わせてリフォーム内容を決めましょう。同じリフォーム内容であっても、新しく設置する設備や資材でリフォームにかかる費用が大きく変わります。
リフォームの範囲と予算は、事前にリフォーム業者に相談しましょう。予算に合わせた材料や施工方法を提案してくれるはずです。
予算額によっては、リフォームの目的を明確にして優先順位を決めることも大切です。リフォーム業者とよく相談し、リフォーム内容を決定しましょう。
複数の業者から見積もりを取る
複数の業者に相談し、予算内におさめるための提案を受けましょう。見積もりを比べれば、やりたいリフォームの相場感が見えてきます。
たしかに、リフォームの内容によっては現地調査を行ったうえでなければ、具体的な見積書が出せない場合もあります。時間もかかって大変ですが、直接顔を合わせれば業者の方の誠実さや親身さがわかるはずです。
予算内におさめたいといった希望に寄り添ってくれる親身な業者を選びましょう。
お金がないときにリフォームする場合の注意点
お金がないときにリフォームをする場合、以下の2つのポイントに注意しましょう。
- 親から援助を受けると贈与税発生の可能性がある
- 「安い」だけで業者を選ばない
2つの注意点を知ったうえでリフォームの準備を進めれば、満足のいくリフォームができます。それぞれ詳しく確認しましょう。
親から援助を受けると贈与税発生の可能性がある
一般的に、相手が親であっても年間110万円以上を受け取った場合には、贈与税が発生します。しかし、リフォームを目的とした場合に一定の要件を満たせば、贈与税の優遇措置が認められるケースがあります。
相続時精算課税制度を利用すれば、2,500万円まで非課税扱いされます。相続時精算課税制度が利用できる条件は、以下の通りです。
- 工事費用が100万円以上
- リフォーム後の床面積が50㎥以上
また、贈与税の申告を行い、相続時精算課税選択届出書を税務署に提出しなければ、相続時精算課税制度の適用が認められません。
「安い」だけで業者を選ばない
安さで業者を選びたくなる気持ちをグッと抑え、施工技術やアフターフォローにも目を向けましょう。なぜなら、雑な施工をされてしまうと劣化が早く、さらに修繕費でお金がかかってしまうからです。
また、「無料対応」「格安」「割引」といった言葉には注意しなければなりません。お金がないときには嬉しい言葉ですが、悪徳業者の常套句です。
そもそも、適切な施工には技術が必要であり、高い技術には一定の費用がかかります。お得感だけでなく、高い施工技術や施工実績などに注目をして業者選びをしましょう。
お金がなくてもリフォームはできる
お金がなくても、助成金・補助金制度やローンを活用してリフォームできます。リフォームの目的や原因によって使える解決策が異なるため、慎重な判断が必要です。
また、お金がないときには「できるだけ安くしたい」といった気持ちが先行しがちです。しかし、「安い」だけで業者選びをしてしまうと、施工技術が低かったり、アフターフォローがついていなかったりと後悔する羽目になるでしょう。
もし、リフォームに関してお困りでしたら、弊社にお気軽にご連絡ください。
Q:リフォームしたいけどお金がないときは、どうすればいい?
A:自治体の助成金・補助金制度や火災保険、介護保険が活用できないか検討したり、リフォームローンや住宅ローンの借り換えを検討したりしましょう。
Q:リフォーム費用をできるだけ抑える方法は?
A:まずは住める環境を長く保つ努力をし、予算に合わせてリフォーム内容を決めましょう。複数の業者から見積もりを取って相場感を知ることも大切です。