日焼けの原因や家具が受ける影響も解説
日当たりのいい部屋では、家具の日焼けが気になるのではないでしょうか。家具が日焼けすると、時間をかけて変色・劣化・変形してしまいます。
本記事では、家具の日焼け対策をまとめてご紹介します。あなたにぴったりな対策を見つけ、すぐに実践しましょう。
家具が日焼けする原因は紫外線にある
家具が日焼けする原因は、紫外線です。人が紫外線を浴びると肌が焼けるのと同じように、家具も日焼けをしてしまいます。
紫外線は太陽の光のなかに含まれており、紫外線にもUV-A・UV-B・UV-Cの3つの種類があります。
紫外線の種類 | 特徴 |
---|---|
UV-A | 最も波長が長く、肌に届く約90%がUV-A |
UV-B | UV-AとUV-Cの間の波長の長さで、肌が赤くなる原因である強力な紫外線 |
UV-C | 最も波長が短く、地表に届かない |
家具が日焼けする原因は、UV-Bといった種類の紫外線だといわれています。UV-Aもわずかに家具へ影響を及ぼすため、注意が必要です。
家具が受ける日焼けによる影響
日当たりのいい物件は人気があるものの、紫外線が多く入り込む部屋では家具が日焼けしやすい状態にあります。家具が受ける日焼けによる影響は、主に以下の3つです。
●変色
●劣化
●変形
木材の家具だけでなく、プラスチック製品や布製品にも影響を与えます。3つの影響を詳しく確認しましょう。
変色
家具が日に焼けると、黄色や赤色に変色してしまいます。日に当たる部分だけが変色するため、家具の一部分だけ色味が変わってしまうことも珍しくありません。
オーク材やアッシュ材は、紫外線によって黄色味が増します。革製品やプラスチック製品でも、色が濃くなったり、薄くなったりします。残念ながら、人の肌が日焼けしたときのように元の色には戻りません。
劣化
日焼けすると、家具そのものの劣化を引き起こしてしまいます。
木材で作られた机や棚、椅子などの強度が下がってしまい、危険です。木材の家具の表面の塗装も劣化し、ボロボロの表面になったり色が変色したりします。
また、革製品も乾燥によってひび割れを起こしたり、剥がれ落ちてしまったりして見た目が悪くなってしまうでしょう。プラスチック製品も日焼けによって劣化して、割れやすくなります。
変形
紫外線に長時間当たっている家具は、変形する恐れがあります。特に、木製の家具だと、内部の水分が蒸発してしまって木材が縮んでしまいます。
このときに、表面にヒビが入ったり傷がつきやすくなったりして危険です。また、反りができてしまうケースも珍しくありません。
見た目が悪くなるだけでなく、机や棚などの家具としての機能を失う場合もあります。
家具が日焼けしてしまう家や部屋の特徴
家具が日焼けしやすい家や部屋の特徴は、日当たりのいい物件です。
特に南向きの部屋は1日中日差しが入ってくるため、長時間紫外線を浴びてしまいます。当然、午後から夕方にかけて強い日差しが入ってくる西向きの部屋も同様に日焼けしやすいです。
もちろん、日当たりのいい物件は冬でも暖かったり洗濯物が乾きやすかったりとメリットが多く、あえて南向き・西向きの部屋を選ぶ人も少なくありません。
しかし、南向き・西向きの部屋だからこそ、家具の日焼け対策に悩まされているのではないでしょうか。どんどんインテリアの雰囲気が変わってしまわないよう、家具の日焼け対策を実践しましょう。
家具の日焼け対策5選
窓やベランダのある部屋にはかならず紫外線が入ってくるため、家具の日焼け対策が必須です。家具の日焼け対策として、5つの方法をご紹介します。
●遮光機能付きカーテンで直射日光を避ける
●UVカットスプレーを家具に振りかける
●すだれやグリーンカーテンを活用する
●UVカットの窓ガラスに変える
●UVカットフィルムを窓に貼る
順番に確認し、できることから実践しましょう。
遮光機能付きカーテンで直射日光を避ける
遮光機能を持つカーテンを設置すれば、直射日光を避けられます。紫外線が部屋の中に侵入できなくなるため、紫外線から家具を守れます。
なかには、断熱・保温などの機能が備わっている遮光機能付きカーテンもあり、快適な部屋づくりが可能です。ただし、遮光機能付きカーテンを窓やベランダに設置すると、光が入ってきません。部屋が暗くなってしまう点に留意しましょう。
UVカットスプレーを家具に振りかける
木製の家具やフローリングであれば、UVカットスプレーやワックスでコーティングして日焼けを防ぎます。紫外線が入ってくる窓に直接吹きかけたり、塗ったりしても効果的です。
1本あれば日傘や洋服などにもUVカットスプレーを吹きかけて、ほかのものにもUVカット機能を持たせられます。ただし、UVカットスプレーの効果は1ヶ月程度です。月に1度は塗り替えなければならないため、計画的に対策する必要があります。
すだれやグリーンカーテンを活用する
すだれやグリーンカーテンを窓辺に設置すれば、紫外線対策が可能です。すだれやグリーンカーテンであれば、カーテンと比べて部屋の明るさを保ちつつ、部屋のインテリアの印象を保てます。
特に、グリーンカーテンは日差しを和らげるだけでなく、植物から出ている水蒸気によってまわりの温度を下げてくれる効果が期待できます。ただし、雨風の強い日には片付けなければならず、面倒に感じる人もいるかもしれません。
UVカットの窓ガラスに変える
UVカット効果のある窓ガラスにリフォームすると家具の日焼けを防いでくれます。なかには99%以上の紫外線をカットしてくれる窓ガラスもあります。
窓ガラスにUVカット機能があれば、日光が入ってきても紫外線だけを遮ってくれるため、部屋の明るさやカーテンの機能を気にする必要はありません。ただし、すでに設置されている窓ガラスを入れ替えるには、大掛かりな工事が必要です。そのため、まとまった費用がかかってしまいます。
紫外線対策をして家具の日焼けを防ごう
家具の日焼けを防ぐには、部屋に入ってくる紫外線対策をしましょう。日焼けを放置していると、家具の変色・劣化・変形がひどくなり、家具としての機能が保てなくなる場合もあります。
遮光機能付きのカーテンを設置したり、UVカットの窓ガラスにリフォームしたりすれば、家具の日焼け対策が可能です。しかし、部屋の中に光が入ってこなかったり、大掛かりな工事が必要だったりと、デメリットも少なくありません。
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Q:家具が受ける日焼けによる影響は?
A:長時間紫外線を浴びていると、変色・劣化・変形などの影響が出てきます。
Q:家具の日焼け対策方法が知りたい
A:遮光機能付きカーテンで直射日光を避ける、UVカットスプレーを家具に振りかける、すだれやグリーンカーテンを活用する、UVカットの窓ガラスに変える、UVカットフィルムを窓に貼るなどの方法で対策できます。