窓の断熱シートは夏にも効果があるのか気になっていませんか。
結論から言うと、断熱シートは夏にも効果を感じられます。しかし、選び方を間違えると、想定している効果が得られないかもしれません。
本記事では、窓の断熱シートの効果や選び方、注意点について詳しく解説します。効果を実感しやすい活用術もご紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
うまく断熱シートを活用し、暑い夏を乗り切りましょう。
夏に断熱シートを窓に貼っても効果はなし?
断熱シートには外の熱を遮断する効果があり、夏にも効果を発揮します。日差しの強い日中に部屋で過ごす方にはもちろん、出かけている間に熱を部屋に閉じ込めたくない方にもおすすめです。
断熱シートは、ホームセンターや100均でも販売されており、手軽に手に入れられます。暑い夏を乗り切るためにぴったりの便利グッズです。
積極的に断熱シートを自宅に取り入れて、快適に夏を過ごせるよう準備しましょう。
窓の断熱シートの効果
断熱シートとは、その名の通り「熱を断つ」機能を持つ便利なアイテムです。
しかし、具体的な効果を知らない方もいるかもしれません。具体的な効果を知れば、前向きに断熱シートの活用の検討が進められるでしょう。
断熱シートの効果は、主に下記の通り2つあります。
●外気から入ってくる熱を軽減する
●結露ができづらい
2つの効果について、詳しく解説します。
外気から入ってくる熱を軽減する
まず、断熱シートには、部屋の中と外の熱の出入りを軽減してくれる効果があります。夏は外からの熱を遮断し、冬は部屋の暖かさを外へ逃しません。
つまり、外から室内に入ってくる熱を軽減できるため、夏場でも家の中を涼しく保てます。クーラーの稼働効率も高まり、節電・節約にも役立ちます。
高騰の続いている電気代が心配な昨今、大活躍してくれるアイテムといえるでしょう。
結露ができづらい
断熱シートには、部屋の外と中の気温差で発生する結露ができづらくなる効果があります。
結露と聞くと冬をイメージするかもしれませんが、暑い真夏日に室内でクーラーを効かせていれば外と中の気温差が発生し、結露ができてしまいます。
結露は、こまめに掃除しないとカビの原因となって不衛生です。しかし、断熱シートを貼っていれば、結露やカビ発生の抑制につながって清潔に部屋を保てます。
夏に効果を実感しやすい断熱シートを選ぶポイント
より過ごしやすい部屋の空間づくりをしたいのであれば、製品の選び方は重要です。。夏の断熱シート選びのポイントは、下記の通り4つあります。
●対応しているシーズン
●光の入りやすさ
●貼りやすさ
●デザイン性
これから購入しようと考えている方は、ぜひご紹介するポイントを参考にしてください。
対応しているシーズン
まず、対応しているシーズンをチェックしましょう。窓用断熱シートには、以下の3つのタイプがあります。
●オールシーズン用
●夏用
●冬用
やはり、夏の快適さを重視したい方には、夏用製品がおすすめです。強い日差しによる日射熱・紫外線を、カットしてくれる機能を兼ね備えている製品もあります。プラスアルファの機能に満足できるはずです。
一方、シーズンごとの貼り替えが面倒な方は、オールシーズン用の製品を選びましょう。
光の入りやすさ
次に、光の入りやすさを考慮しましょう。
光の入りやすさを考えずに購入すると、カーテンを開けていても部屋が暗くなってしまいます。日中に部屋の電気をつけなければならないため、電気代がかかります。
また、部屋を明るく保つために断熱シートを窓の下だけに貼る方がいますが、十分な効果が発揮されません。
外気の熱は遮ぎりながらも、自然光を取り入れられる断熱シートを選びましょう。
貼りやすさ
貼りやすさもチェックすべきポイントです。断熱シートには、水貼りタイプとシールタイプがあります。
水貼りタイプは水を窓に吹きつけて、そのうえからシートを密着させながら貼っていく作業が必要です。水で密着させるため、簡単に貼り直しができて初心者におすすめです。
シールタイプは水で濡らす作業がないものの、貼り直しができません。また、剥がすと接着剤が残る場合もあるため、賃貸には不向きです。
断熱シートを貼るのに慣れていない方や初心者、賃貸にお住まいの方は、貼り直しができる水で貼るタイプを選びましょう。
デザイン性
断熱シートにはさまざまなデザインやカラーがあります。柄の有無は、機能性にほとんど影響を与えません。
涼しげに見えるレース柄や寒色系のカラーなどのデザインを選べば、見た目から暑さ対策ができます。もちろん、インテリアの雰囲気に合わせて花柄やレトロ柄など好みのデザインを選んでもよいでしょう。
また、人通りのある道に面した部屋の窓には、目隠しのためのすりガラスタイプやステンドグラスタイプもおすすめです。
夏の暑さを軽減させるための断熱シートの最強活用術3選
ただし、窓に断熱シートを貼るだけでは、気温の高い真夏に効果があまり実感できないかもしれません。外気の熱を遮って快適に室内で過ごすためには、下記の3つの最強活用術を実践しましょう。
●断熱効果のあるカーテンを設置する
●サッシを樹脂製に付け替える
●プロに貼り付けを任せる
ぜひ、最強活用術を実践して夏の暑さとは無関係な部屋を目指しましょう。
断熱効果のあるカーテンを設置する
断熱シートを貼った窓に断熱効果のあるカーテンを吊るすと、より高い断熱効果が実感できます。断熱効果のあるカーテンには下記のような種類があるので、インテリアに合わせて選びましょう。
●ドレープカーテン
●レースカーテン
さらに、ドレープカーテンとレースカーテンを組み合わせれば、より高い効果が得られます。
ただし、ドレープカーテンは光を通さないため、自然光を取り入れたい場合には向いていません。レースカーテンであれば自然な光を部屋に取り入れられます。
サッシを樹脂製に付け替える
もし、自宅の窓枠がアルミサッシであれば、樹脂製サッシに付け替えましょう。なぜなら、アルミサッシはガラスやコンクリートに比べて熱伝導しやすいため、外の暑さを室内に取り込んでしまうからです。
一方、樹脂製はアルミ製と比べて熱伝導率が低く、断熱性の高い素材です。アルミサッシから樹脂製サッシに変えるだけでも、より高い断熱効果が実感できます。
プロに貼り付けを任せる
リフォーム業者や窓の施工業者などのプロに上手に断熱シートを貼ってもらいましょう。
断熱シートは簡単に貼り付けられるように思えますが、意外と難しいと感じる方は多いです。特にシールタイプを何度も貼り直しをすると粘着力が弱まってしまい、上手に密着してくれません。
何度も貼り直しをすると断熱性能に影響を与えるといったデメリットがあるため、できるだけ貼り直しは避けたいところです。
また、断熱シートとガラスの間に空気やホコリが入ってしまい、窓の見た目が悪くなってしまいます。
できるだけプロに貼り付けを依頼し、より高い断熱効果のある窓に仕上げましょう。
夏に窓の断熱シートを貼るまえに知っておきたい2つの注意点
窓の断熱シートを上手に活用すれば、夏でも快適に過ごせる部屋づくりができます。しかし、夏に窓の断熱シートを貼るまえに下記の2つの注意点について理解しておきましょう。
●断熱シートと相性のよくない窓タイプがある
●半年に1度張り替えが必要なタイプがある
それぞれ確認し、自宅の窓に断熱シートを貼るかどうかを判断してください。
断熱シートと相性のよくない窓タイプがある
断熱シートと相性のよくない窓タイプがあるため、下記に当てはまる窓には使わないようにしましょう。
●網入りガラス
●真空二重ガラス
●デコボコのあるガラス
まず、網入りガラスや真空二重ガラスには断熱シートは貼らないようにしてください。
網入りガラスに断熱シートを貼ると、ガラスと金網に温度差ができてしまい割れてしまう場合があるためです。
また、真空二重ガラスにはもともと断熱効果が備わっています。断熱シートを貼るとガラスの間に余分な熱を持たせることとなり、割れる可能性があります。
さらに、デコボコのあるガラスには断熱シートが密着しづらいです。デコボコのガラスに対応した製品を選ぶ必要があります。
半年に1度張り替えが必要なタイプがある
基本的に、断熱シートは定期的な交換が推奨されており、半年〜1年程度での貼り替えが必要です。断熱シートが劣化すると断熱効果が感じられなくなるからです。
また、貼り替え目安を過ぎた断熱シートは徐々に粘着力が衰えて窓から剥がれてしまいます。
さらに、変色による見た目の悪化や粘着の劣化によるガラスの汚れなども気になってくるため、製品の推奨期間に合わせて貼り替えをするようにしましょう。
夏に効果が実感できる窓の断熱シートを選ぼう
暑い夏を乗り切るために、窓の断熱シートは効果的です。室内へ入ってくる外の熱を軽減するため、クーラーの稼働効率が高くなり快適に過ごせます。
しかし、ご紹介したように断熱シートが使えない窓があったり、自分で貼ると貼り直しによって期待している効果が感じられなかったりする場合があります。
弊社であれば、断熱シートの施工や窓のリフォームなどさまざまな断熱対策をご提案いたします。もし、窓の断熱に関してお困りでしたら、弊社にお気軽にご相談ください。
Q:夏に断熱シートを窓に貼っても効果はなし?
A:外の熱を室内に入れない断熱効果があります。
Q:夏に効果を実感しやすい断熱シートを選ぶポイントは?
A:下記の通り、4つのポイントに注目して断熱シートを選びましょう。
●対応しているシーズン
●光の入りやすさ
●貼りやすさ
●デザイン性