「えっ!?なんで水が止まらないの…?」 お風呂場で水が出続ける音に焦り、頭が真っ白になった経験はありませんか?
突然のトラブルは誰にでも起こりうるもの。 この記事では、お風呂の水が止まらないときに慌てず対応するための応急処置や、原因の見極め方・修理のコツまで丁寧に解説します。
読むだけで冷静に対処できる知識が身につき、最悪の被害を防ぐことができます。 ぜひ今のうちに備えておきましょう。
【風呂の水が止まらない】主な原因とは?
まず最初に確認したいのが、「なぜ水が止まらなくなっているのか」という原因です。 実は、原因によって取るべき行動が大きく変わります。
蛇口の故障が原因で水が止まらない場合
もっとも多いのが、蛇口本体の経年劣化や内部部品の不具合。 見た目に異常がなくても、内部の摩耗や緩みで水が出続けてしまうことがあります。
パッキンの劣化
蛇口内部にあるゴム製パッキンは、長年の使用で硬くなったり削れたりします。 そうなると、水をしっかり止めることができなくなり、じわじわと水漏れが始まるのです。
バルブカートリッジの故障
温度や水量の調整を担う部品が「バルブカートリッジ」。 このパーツに破損や摩耗があると、蛇口を閉めても水が止まらないトラブルが発生します。
ナットの緩み
意外に見落としがちなのが内部のナット。 ここが少し緩んでいるだけでも、水が漏れてくることがあります。
給湯器の誤作動による風呂の水トラブル
「蛇口は閉めているのに、お湯が出続ける…」 そんなときは、給湯器の誤作動を疑いましょう。
特に「追い焚き機能」や「自動湯張り機能」がついているタイプでは、設定ミスや内部エラーが原因となることがあります。
リモコンの表示をチェック
「自動」「たし湯」などのボタンがONになっていないか確認を。 誤って押されたままになっていると、給湯が止まらない場合があります。
給湯器のリセット方法(応急処置)
水が止まらない場合は、以下の方法で一度リセットを試みてください:
- 給湯リモコンの主電源をOFFにする
- コンセントタイプなら一度抜いて5分後に再接続
- ブレーカー操作が可能なら、一度OFF→ONで再起動
このようにして強制的に給湯器を再起動させることで、誤作動がリセットされるケースもあります。
浴槽内の循環口・追い焚きから水が出続けるケース
蛇口とは別に、「浴槽の壁の穴(循環口)から水が止まらない」というケースもあります。 これは、給湯器側の追い焚き循環ポンプが誤作動を起こしている可能性があります。
特に夜間に突然音を立てて給湯が始まったり、使用していないのに水が流れている場合は、循環システムの不具合かもしれません。
配管の劣化・破損による水漏れ
お風呂場の配管は、普段見えない場所にあるため気づきにくいですが、 長年の使用で腐食したり、わずかなヒビが入ることで水漏れの原因になります。
水が止まらないというより、「止まったように見えるが、水がどこかから漏れ続けている」パターンもあります。
排水口の詰まりで「止まらない」と感じることも
一見「水が止まらない」と思ったら、実際は排水口が詰まって流れきっていないだけ、ということも。
- 髪の毛や石けんカスが詰まっている
- 排水トラップが汚れている
- 浴槽下の排水パイプが劣化している
これらは市販のパイプ洗浄剤や簡単な掃除で解消する場合もあります。
止水栓の不具合で水を止められない
蛇口からの水を止めるには、配管に設置された「止水栓」を閉める必要があります。 この止水栓が故障していたり、そもそも閉め方がわからないというケースも少なくありません。
【応急処置】風呂の水が止まらないとき最初にやるべきこと
どの原因であれ、まず最初に取るべき行動は「止水栓を閉める」ことです。 これにより、これ以上の水の流出を一旦止めることができます。
止水栓の場所はどこにある?
一般的に、お風呂の止水栓は以下の場所に設置されています:
- 洗面台の下
- 浴室の壁の中(点検口内)
- 戸建ての場合、外壁に面した配管ボックス内
※マンションの場合は、玄関横のパイプスペース内にまとめて設置されていることが多いです。
応急的に止水する方法と注意点
止水栓を見つけたら、ハンドルを時計回りにゆっくりと回して閉めてください。
もし固くて回らない場合は、潤滑剤(CRC 5-56など)を吹きかけ、数分置いてから再度ゆっくり回しましょう。
無理に力を加えると、バルブが破損して水が噴き出す恐れがあるので要注意です。
【DIY】自分でできる風呂の水漏れ修理法
止水が完了したら、次は原因に応じて修理を検討しましょう。 ここでは、専門知識がなくても比較的対応しやすい2つの方法を紹介します。
パッキン交換の手順と必要な工具
【準備するもの】
- プラス・マイナスドライバー
- ペンチ
- 新しいパッキン(型番確認が必要)
- ヘラや古いパッキン除去用の細い工具
- タオルや布
【作業手順】
- 蛇口のキャップやハンドルを取り外す
- 古くなったパッキンを取り除く
- 新しいパッキンを丁寧に取り付ける
- 元通りに組み立てて水漏れがないか確認
※不安な場合は、無理せず専門業者に依頼することが安全です。
ナットの緩みを直す応急処置
ナットの緩みによる水漏れは、ペンチやモンキーレンチで軽く締め直すことで改善されることもあります。
ただし、強く締めすぎると蛇口本体が割れることがあるため、力加減には十分注意してください。
専門業者に依頼すべきケースとは?
以下のような場合は、自分での対応を避けて、専門の水道業者に相談しましょう:
- 給湯器やリモコンのエラーが消えない
- 止水栓が壊れている、場所がわからない
- 浴室まわりで床が濡れ続けている
- 高所・電気配線付近で感電の危険がある
特に、給湯器や追い焚き機能付きのシステムバスでは、構造が複雑なため素人判断は危険です。
費用が気になるなら「見積もり比較」がおすすめ
最近は、出張無料やLINE見積もり対応の業者も増えてきました。 複数社に問い合わせて比較するだけで、費用も安心感も大きく違ってきます。
水漏れを未然に防ぐための3つの習慣
- 月1回の点検習慣 蛇口、排水口、リモコン表示などを定期的にチェックするだけで、トラブルの早期発見につながります。
- パーツの定期交換 パッキンやカートリッジなどの消耗品は2〜3年で交換を目安に。
- リフォーム・設備交換の検討 築10年以上経過している場合は、蛇口や給湯器の交換も検討を。長期的に見るとコスト削減につながります。
まとめ:風呂の水が止まらないときは、冷静に一歩ずつ!
どんなに焦っても、まずは「止水栓を閉める」。 そして、原因をひとつずつ確認しながら、できる応急処置をしていきましょう。
給湯器や配管が原因であっても、この記事の内容を知っておけばパニックになることなく対応できます。
そして、自力での対応が難しいと感じたら、遠慮せず専門業者に相談することが安心への近道です。
この記事が、あなたの「もしも」のときの助けになりますように。 安心・快適なバスタイムを、これからも大切に過ごしてください。