初めての外壁リフォームを考えている方は分からないことも多いかと思います。サイディング工事には、目的により使用する素材や工法により費用も変わってきます。今回はサイディング工事の種類、工法や費用の違いをご説明します。不安な業者選びのポイントもぜひ参考にしてください!
サイディング工事とは?4つの種類と特徴
サイディング工事とは、目的に合ったサイディングを使用し、住まいが劣化しないよう工事することを言います。また、サイディングには4つの種類がありそれぞれに特徴があるので、住まいのデザインに合わせてお考えください。
① 窯業系サイディング
セメント質と繊維質を配合して窯で仕上げた、国内の70%が使用しているサイディングです。セメントベースなので、耐火性・耐震性に優れているという特徴があり、住宅の密集地に広く使用されています。デザインもタイル柄や石柄などバラエティ豊富で、最近ではひび割れや色褪せに強いモデルや、雨水で汚れを落とすモデルなど機能性に優れた商品が登場しています。
②木質系サイディング
木材に塗装をして作られたサイディングです。他のサイディングと比べると価格は高いですが、木製ならではのぬくもりを感じることができます。しかし、吸水性も高いのでメンテナンスはこまめに行わなければなりません。
③金属系サイディング
金属の表面材とラミネート紙などの表面材で、断熱材を挟んだサイディングです。金属ということもあり断熱材や防音性も高いのが特徴です。また、軽量なので建物に負担がかかりにくく、重ね張り工事に適しています。
④樹脂系サイディング
アメリカやカナダが主流で、日本ではまだあまり使われていません。シーリングを使わずに施工できるメリットがあり、劣化しにくく色褪せや変色に強いのが特徴です。かなり軽量なので重ね張りに最も向いています。
⑤モルタル外壁とのちがい
ペースト状のモルタル材を塗布していくモルタルと、パネル上のボードを外壁に貼り付けていくサイディングがあり、2つの違いは外壁の仕上げの方法です。
サイディング工事の方法・費用・工期
サイディング工事には主に2種類の方法があります。工事の方法によって、工期や費用も変わってくるので比較してご検討ください。
①張り替え工法
既存の外壁を剥がしてサイディングを貼る方法となっており、窯業系サイディングを使われることが多いです。また、既存の外壁を剥がすのにかかる費用は10万円が相場です。
費用は30坪で200~300万円が相場となっており、工期は約3週間~1か月ほどです。
②重ね張り工法(カバー工法)
既存の外壁の上からサイディングを貼る方法となっており、軽量の金属系サイディングが使われることが多いです!また、既存の外壁を剥がす作業がないため、張り替え工法より費用はかかりませんし、重ねて貼るため冷暖房の削減にも繋がります。
費用は30坪で150~200万が相場となっており、工期は約2週間ほどです。
③劣化状況によってシーリング工事や塗装工事を
シーリング材が破断、剥離、欠落している場合は、一度全て撤去し新しいシーリング材を埋めるシーリング工事が必要です。外壁の塗膜剥離や色褪せ、汚れなどがある場合は塗装工事が必要です。これらの工事が追加されることにより価格も変動してきます。また、サイディングは吸水性が高く劣化を放置すると、住まいの内部も劣化してしまうため、10年に1度は建物のメンテナンスをすることをおすすめします。
業者選びで注意すること
サイディング工事は高額なので、信用できる業者にお願いすることが重要になります。以下の3つに注意し、業者を選んでみてください。
①実績が多い業者を選ぶ
サイディング工事の実績が多い業者は、ホームページで確認することができ、施工実績1000件以上のリフォーム業者は安心です。訪問営業などは、悪質な可能性があるのでおすすめできません。
②相見積をして費用相場や内訳を確認する
複数の業者から見積もりを取ることにより、金額や工事内容、施工会社の対応などを比較することができるので、より詳細な見積もりを出してくれる業者を選ぶようにしましょう。
③できるだけ近隣で地域に根差した業者を選ぶ
県外の業者の場合、住まいの地域を理解しておらずトラブルになることもありますが、地域に根差した業者なら安心です。また、万が一不備があった際にも、すぐ来てもらえるので近隣の業者がおすすめです。